はじめに
いつもお世話になっております。株式会社ソマチッドのおなすです。
今回はわたしの就労体験記ということで、わたしが就労移行支援施設を利用して、就職するまでの顛末をお話したいと思います
あまり具体的に書きますと身バレしてしまいますので、ぼかしたり多少事実と異なるところがあることはご了承ください。
きっかけ
当時の私はうつ病が治りきっておらず(今もですが)、支援施設のデイケアに週2回通う程度でした。デイケアでの活動も1日4時間程度で、とてもではないですが働ける状態ではないと自分では思っていました。
しかし、お金をたくさん使えるわけでもないので、仕事でもしていないと暇でしょうがなかったのです。贅沢な悩みだと思われるかもしれませんが、人間ずーっと遊び続けられるようにはできていないのかもしれません。
また、健康な人であれば平日は普通に仕事をしていますので、遊び仲間を作ろうにもいつでも遊べるわけではありませんでした。そして、かなり切実な問題ですが、大人の遊びはお金を結構使うのです。
そんな中、いきなりバイトとかは難しいなあと考えていましたが、主治医に相談すると、就労移行支援というものがあるよ、と教えられました。ダメ元で行ってみたらどうか、とも言われました。
問い合わせ
近所の就労移行支援施設に勇気を出して電話をしたところ、スタッフと面談をすることになりました。
面談で言われたことは、現状4時間デイケアで活動できているのだから、1日4時間の就労を目指しませんか?ということでした。
4時間の仕事があるというのは当時の私には驚きでしたし、スタッフは就労できるとおっしゃいました。私はそのときは半信半疑でしたが、スタッフの「とりあえずやってみましょう」との言葉に後押しされ、その就労移行支援施設に通うことにしました。
通所のための確認
当時の私は転びやすく、歩くことに不安があったためそのことも面談で伝えたら、まず最初は通勤経路をスタッフ同行で確認してくださいました。
朝、スタッフに最寄りのバス停まで来てもらって、通勤経路を一緒にバスと徒歩で移動してもらいました。その日は通勤経路の確認だけで終わりましたが、通勤に対する不安を払拭できたのは当時の私にとって大きな出来事でした。
通所開始
最初は体力的な問題や、朝起きる自信がなかったため最初の1ヶ月は午後1時から2時間の通所という形で通所をしていました。この段階では大きなトラブルもなく通所することができていたように思います。
2ヶ月目は午前10時に通所して2時間訓練をして帰るという状況になりました。これは午前中から就労できるような訓練のためでした。この午前中に通所するのはかなり大変でしたが、なんとか休まず通所することができました。
不思議なもので、人と約束をしているとその時間に起きて出ていけるのですね。
フルタイム通所
3ヶ月目には午前10時に通所して、午後3時に帰るようになっていました。この頃になるとほとんど施設の訓練カリキュラムはほぼ終えていて、作業時間中に独学で勉強することが増えていきました。
職場の体験実習のお誘いなどもありましたが、当時の私は肉体労働系の仕事につける自信がなかったためそういう系統の仕事の実習は避けていました。
また、度々求人が施設内の掲示板に張り出され、それに応募する人もいましたが、私は特にピンとくる求人がなくてスルーしていました。
そして面接へ
そんな中、事務職でパソコンを使った仕事の求人が張り出されたため、私はすぐに申し込みました。
「最初は顔合わせの面談なので、普段のままで来てください」と言われ、スタッフの同行のもと求人を出した会社へ行きました。
しかし実際は顔合わせの面談ではなくて採用面接そのものだったのです。私は元来緊張しやすい性格でしたのでそれを見越してスタッフがそう言ったのだと思います。
結果は採用になりました。他の方の話を聞いていると何社も受けて採用されなかったなどの話も聞きますが、わたしはごくあっさりと仕事が決まって、就職活動の苦労らしい苦労はまったくしていません。
雇用前実習
さて、採用が決まったからと言ってすぐに本番というわけではありません。まずは一ヶ月の雇用前実習を行って、それで問題がなければ仕事開始という流れでした。
無給で一月働くという形なので人によっては嫌悪感を持つ方もいらっしゃると思いますが。この雇用前実習は労使ともにメリットがあるものだと思います。会社側も私を見ることができますし、私も会社の雰囲気などを掴むことができるのです。
正直雇用前実習の一ヶ月はずっと緊張をしていました。午前10時出社で15時に退勤でしたが、わりと疲れていたことを覚えています。
本採用
晴れて雇用前実習をそつなくこなし、本採用となりました。
採用後も定期的に就労移行支援のスタッフとの面談や、職場の医師との面談などを通して定期的に見守って頂いていたと思います。
また、職場の人たちも障害に理解があり、総じて良い職場だったと思います。
1年後には仕事の時間を5時間に伸ばし、良い感じで仕事を続けることができました。
おわりに
今回は私が実際に障害者雇用で就労した経緯をお話しました。これから障害者雇用で就労しようとしている人の参考になればと思います。
ごくごくあっさりと就職が決まってしまったので、実際就労に対して苦労というのはなかったのですが、ひとつ私が思うことは、日頃の訓練への取り組みを適度に真剣に行うことが大切だったと思います。
それから、実際に仕事を続けてみて思うことは、力を入れすぎないことが大切だと思いました。何も真剣に仕事をするなというわけではなくて、1日5時間なら5時間勤務を走り切る力をきちんと配分していくことが大切だと思いました。頑張りすぎて倒れては元も子もないのです。
さて、ここまで読んで頂いて本当にありがとうございました。
またソマチッドブログでお会いしましょう。
コメント