はじめに
わたしのうつ病の経過【実録】その3です。
生活保護を受けることになったところからですが、生活保護を抜け出すところまで書ければいいかなと思っています。
前回の記事はこちらです。
最初から記事を読みたい方はこちらからどうぞ。
障害年金の申請
傷病手当金がもらえなくなったことで生活は困窮して、そのことが生活保護を受けるきっかけになったのですが、収入面を多少改善するためと、将来生活保護を抜けることを想定して、障害年金の受給申請をしました。
医師の判断では何級になるかはわからないけれども年金の支給には該当するとのことだったので、手続きを進めていき、結果年金の受給に至りました。
通院と支援機関めぐりの日々
このころは体調的にもよくなかったのですが、よくなかった中でも体調のいい時は作業所やデイケアなどの支援機関の見学に良く行っていましたが、なかなかしっくりくるところが見つからなくて困っていました。
いろいろなところに行った後、やっと自分に合う支援機関にたどり着けました。そしてカウンセリングを通じて少しずつ社会的なつながりを持てるようになってきました。
さらっと書いてしまいましたが、実はカウンセリングを受け始めて実際にきちんと通えるようになったのは最初の通所から半年後のことでした。
筋ジストロフィーの疑い
そんな矢先、住んでいる4階建てのアパートの階段で変な転び方をして、親指の爪を剥いでしまいました。精神症状ではないふらつきをそのころ感じており、さらに非常に転びやすくなっていたことから、私は筋ジストロフィーを疑い、主治医に相談しました。
主治医は別の大病院への紹介状を書いてくれました。そしてそちらの病院で診察の後、検査入院ということで一月ほど入院することになりました。
筋ジストロフィーの疑いということで、入院中は医師の指導で運動をなるべくしないように心がけていたのですが、退院後かえって歩きにくくなってしまったので、ある程度体を動かす方向にシフトしました。
インターネットで太極拳の解説をしているサイトをみつけて、太極拳の基礎の基礎をはじめました。また、この頃からレクリエーションとして若いときにしていたサッカーを再開しました。
筋ジストロフィーの人がサッカーをしてもよいのかというのは、こと私に限っては正解だったような気がします。当時転びやすかった私にとって、転ぶ前提のスポーツであるサッカーはやりやすかったのです。実際その頃のサッカーでは転びまくっていた記憶があります。
ここで書いておきますが、筋ジストロフィーの確定診断が出たのは検査入院から1年後のことでした。
発達障害の検査を受ける
大分体力もついてきて、うつ病も軽くなってきました。そろそろ支援機関ではなくて就労に向けて動きたいと思い始めましたが、就労をするまえに自分の特性を客観的に理解したいと思っていました。そのため、以前から疑わしいと思っていた発達障害の検査を受けるために一時的に病院をかわりました。
二月ほどの通院で発達障害であるという診断が下りました。その診断が下りたところで目に見えた便益があったわけではありませんが、主観ではなく客観的に自分の障害を知ることができたのは個人的には大きかったと思います。また、単に気の所為とか努力不足ではなくて発達障害だったということがわかったのは心理的に大きかったです。
余談ですが、発達障害は障害という名前がついていますが、私はこれは障害というよりは特性だと思っています。発達障害という特性が社会にマッチしていなくて軋轢を生むことが問題で、そのことを障害というのなら障害だと思います。
就労移行支援事業所へ行き就労が決まる
そして就労移行支援事業所へ通う運びになりました。就労移行支援については別の記事で書いていますので、ここではさらっと触れておきます。
通所時間を徐々に伸ばしていき、1日4時間の就労に自信がついたところで、営業事務の仕事につけました。そして給料をもらい始めたことで、生活保護から抜け出すことに成功したのです。またこの就職の直前に公営住宅への入居が決まって、そのことも生活保護から抜け出す後押しになりました。
ここで、生活保護で生活出来ているのだから別に抜け出さなくても良かったのでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。確かに生活保護で生活することは可能でしたが、かなり窮屈な暮らしでしたし、かかりつけでない病院にかかるときはケースワーカーに電話を毎回する必要があったりしたので個人的には生活保護から抜けられてよかったと思っています。
最終的にはその勤務先では1日5時間勤務まで伸ばして順調に働くことができました。
おわりに
3回にわたって私のうつ病からの回復の経緯をお話してきましたが、いかがでしたでしょうか。
読み物として楽しんで頂くのはもちろんですが、何かのお役に立てれば幸いです。
最後に現在の状況をお話しますと、その後またうつがぶり返していまは回復の途上にありますが、株式会社ソマチッドで楽しく働かせてもらっています。公務員試験を目指すという目標があったりして、順調に少しずつ回復への道を歩んでいる気がします。
ここまで読んで頂いてありがとうございました。
それではまたソマチッドブログでお会いしましょう。
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