【大人の発達障害】当事者の困ったこと事例集

発達障害
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はじめに

いつもお世話になっております。株式会社ソマチッドのおなすです。以前も発達障害について触れましたが、その続編として実際に私が困った事例からケーススタディしていきたいと思っています。今回もよろしくお願いします。

それとってください

職場や家庭で「それとってください」と言われると割と困ります。定型発達の方はなんとなくで何を取るべきかわかるようですが、私の場合は「どれ?」と聞き返してしまうことが多いのです。
そのことについての対策は、配慮が頂ける場であればなるべく具体的に話をしてもらうようにお願いしますし、そうでない場合は不思議に思われても何を取るのか確認を必ずするようにしています。

一方的にまくしたてる

以前の私は会話のキャッチボールが難しく一方的にまくしたててしまっていました。これについては訓練をしたことで随分とまろやかになりました。その訓練とは会話の時に二人のときなら二分の一、三人のときなら三分の一の時間だけ喋るように心がけることと、相手の話をさえぎらずに聞くことを心がけることでした。

なぜ相手の話をさえぎっていたかというと、頭に浮かんだ言葉をすぐ忘れてしまうからだったのですが、「忘れてしまってもいい」って考えることで、他人の話の腰を折らなくなりました。
相手の話が切れたタイミングで忘れていることなら、それは別に今言わなくてもよかったことだと考えるようにしました。

まぶしいね

職場で夕日が差し込んでいて、たしかにデスクワークをするにはちょっとまぶしい感じだったので、上司に「まぶしいね」と数回言われても私は「はい、まぶしいですね」と返していました。
この場合の正解の行動はブラインドを閉めることだったのですが、結果として上司を怒らせてしまいました。この上司のふるまいは賛否両論あるでしょうが、わかりやすい事例でしたので紹介しました。

「ブラインドを閉めて」と言われていればすぐ閉められたのですが、定型発達の人なら、気を利かせてブラインドを閉められた場面なのではと私は思います。
この問題についてはいまだに明確な対処法が思いつかず、周囲の人の配慮に期待するしかない状況です。

アクセサリー

私はアクセサリーをつけるのが苦手です。いわゆる触覚過敏にあたるものですが、子供のころからかぶれやすく、セーターのチクチクなどの肌触りの悪い服はいまでも着れません。いまでは平気ですが、他人に体を触られたり、握手するのも苦手でした。

これについての対処法は肌触りの良い服を着ることや、長袖の服を着ることです。それらのおかげで触覚過敏で困ることはそれほどなくなりました。

化学物質

化粧品のにおいや、消臭剤のにおいで気分が悪くなることが子供の頃から多かったです。またシャンプーやボディーソープ、洗濯用洗剤でかゆくなることも多かったです。

そのためボディーソープはオーガニックのピュアカスチール石鹸にして、洗濯は液体石鹸を使うようにしています。家庭でつかう洗剤を変えてから肌のトラブルがすっかりなくなりました。

不器用

私は指先を使った細かい作業が苦手です。また素早い動きを要求される遊びも苦手です。なんとかパソコンのキーボードのタイプは速く打てるのですが、ゲームなどを遊んでいるとゲーム上意図しない操作をしてしまうことがあります。
たとえばレバーを上に入力したつもりで右に入力してしまうことなどがあります。また、字もキレイに書くことが難しいです。体を動かすこと全般が苦手なので体育の成績はずっと1か2でした。

忘れっぽい

私は記憶力が本当に弱いです。勉強や仕事で文字情報として見たモノは覚えている反面、会話などはほとんど覚えていません。そのため記憶せねばならないことは極力文字で読んだり、自分でメモ書きをしたりして覚えるようにしています。

見えてない

我が家ではお茶のティーバッグや茶葉などをひとまとめにして置いています。それにホコリよけのために布をかけてあるのですが、そこにお茶類が置いてあるということを忘れてしまい、部屋の中で「どこだっけ」と探すことがありました。これは布をかけていなければすぐに認識できるため、我が家では出来るだけ見せる収納を心がけています。

中が見えない収納だと、そこに何がしまわれているかわからないので、ラベルを貼ったりすることも対処法の一つです。

大きい音が苦手

これを書いている今も近所でビル解体が行われていて、音や振動が結構気になっていますが、くしゃみや工事の音など、大きな音を聞くとびっくりしてしまいます。また、うるさい場所が苦手でちょっとした音でも気になって眠れないことがありました。

これについては耳栓を使ったり、そもそもうるさいところにいかないようにもしています。
他にもうるさい場所だと相手の言っていることがうまく聞こえなかったりしますが、これらは耳が良すぎるが故の問題だと思っています。

スケジュール管理が苦手

予定を覚えておくことがそもそもできません。ある程度は覚えることが出来るのですが、定型発達の人ほどではないので、記憶できないものと割り切って、覚えておかねばならない予定は全部グーグルカレンダーに記載するようにしてあります。

金魚の水槽の水換えなどの定期的にやらなければならないこともグーグルカレンダーに記載しています。グーグルカレンダーを利用する前は手帳でスケジュール管理をしていました。

職場では終業前に翌営業日にやるべきことを手帳にメモして帰るようにしたら、仕事のことをすっかり忘れてプライベートを過ごせるので、ストレス管理的にも有用なことでした。

おわりに

今回は発達障害の当事者である私が実際に困った事例を紹介して、それについてケーススタディを進めてきました。雑多な内容ではありますが、楽しんでいただけたら幸いです。
それでは、またソマチッドブログでお会いしましょう。

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